葉はすこし艶消しの絹地合。
目にも優しい乳白色の柄と柔らかに弧を描く姫葉が特徴の
お里の良さを存分に醸し出した品種です。
最近は上柄系統が幅を利かせるようになったのか
覆輪を交えた株も良く目にするようになりました。
片柄が天葉で変わることも良くあるようです。
ただ、派手気味の覆輪は気難しく
長年育ててもこんな感じになることが多いようで
まともな覆輪で完成する木は少ないような気がします。
青に近くなった木からでも柄の仔が意外に出てくれますから
捨てずに大事にしていたほうが良いかもしれません。
中斑柄になった鳳は最終芸でここからの変化がとぼしく
青の仔も多く出て粗末にしがちですが
中斑の広く入った木は柄が明るく美しいものです。
でも美しいといえば中斑をベースとしてそれに千筋柄の入る芸。
なかなかこれで全葉固定してはくれませんが
華やかさの中にわび、さびを感じさせる究極の芸かなと思っています。
やっぱり一番見栄えがいいのが中斑をベースとしてそれに千筋柄の入る芸ですが、なかなか出ないですし、安定しませんね。
横から見た葉型は富貴蘭でも一二を争うぐらいいいと思ってます。
TBありがとうございます。
やはり固定は困難で以前のは千筋が消えて中斑だけになってしまいました。
瞬間芸みたいなものですがそれだけに尚更愛おしいと思っています。
それにしても富士錦、安くなりましたね。